塗師の仕事場とは別の一室に、自ら漆塗りで仕上げた茶室「髹庵(きゅうあん)」を設け応接室としてしています。
三畳向切の小間ながら、水屋と露地を備え、創意工夫で茶事を行うことも可能です。

壁面は総漆塗りとしながらも、真塗や木地見せでは茶室の趣を損なうと考え、京都産の黒谷和紙を用い、漆の質感を生かした風趣ある仕上げとしています。

露地には漆塗りの腰掛待合を設け、揚簀戸の中門をくぐると蹲踞へと至ります。手や口を清め、心身を整えて茶室へと向かう、茶の湯における大切な儀式の場となっています。